Winnyは悪くなかった(過去形)

070520

愛媛県の町役場の下請けの下請けがやらかしました。
コレはひどいと思うので、記事を書きます。

Winnyで全住民の個人情報が流出

愛媛県愛南町の全住民の2万8千人の個人情報がWinnyを通じて流出したそうです。流失した情報には、住民票コードと基礎年金番号などの国民年金に関する情報のほか、過去数十年間の死亡者や転出者情報も含まれ、流出個人情報の実人数は約5万4千人にものぼっているとのことです。

ということだそうですが、コレはちょっとやばすぎるでしょう。

僕はWinnyの根幹技術と作者さん自体は容認派ですが
現在のWinnyのネットワークは
かなりイタイ部類のPCオタクたちの自作ウイルス実験場になっている感があるので
あのネットワークに自分以外の個人情報を含む記憶媒体にアクセス可能な通信機器で接続することは
容認できません。
(ネット系プログラムなのに更新が止まっちゃってる公式クライアントで接続するなんてもってのほか!
しかもアレを常駐させるなんてHDDにも悪いですよ。)

今回は被害者が何の罪もないというかネットに関係のない人を含むであろう町の住人ということで、
やるせない気持ちでいっぱいです。
ネットでどこかの会社に自分の情報を提供するなら品定めができますが、
「すんだことのある町」の役場がやってしまうのは逃れようがないだけにドウモコウモといったかんじです。
町役場というか業務を遂行する能力がないのに業務を受けて
勝手に孫受けを作った(株)デンケンは住民に対して説明だけじゃなく損害賠償くらいすべきです。
できないならできないと判った時点で辞退するか、そもそも受けるべきではないでしょう。

しかし、日本のWinnyに対する姿勢がなんとなくピンボケな気がしてならないです。
Winnyの大本が悪いのではなく、匿名P2Pという仕様と管理しずらい不完全な実装
そしてウイルスが悪いのに
ソレを駆逐するような仕組みを開発しないのはなぜなんだろ。
Winnyの作者を逮捕するよりウイルスの作者を逮捕してよ。
もしかしてウイルスの蔓延は国策?