メールが使えなくなる日

070527

日本の未来が心配です。
あるストレージサービスが地方裁判所でJASRACに敗訴しました。
個人用ネットストレージサービスは著作権侵害との判決(Slashdot japan)です。
その結果、以下の法解釈が成り立ちます。


ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法です
(gigazine)

上記のサイトを見ていただければ分かるように、この(バカ丸出しな)判決

システムの中枢になるサーバーは同社が所有、管理しており、同社にとってユーザーは不特定の者。複製と公衆(不特定多数)への送信の行為主体は同社だ

が成立すると
メールも使えなくなります。

メールは一時的にストレージサービスにデータを格納するからです。
つまり、メールに自分の気に入った詩を書いて友人に送ったり
自分の持っている楽曲データを添付して送ってもメールサービス自体が違法になるというのです。
そして、その際に逮捕されるのはメールサーバーを運営している会社だということです。

まぁそれよりも、僕はこの裁判にJASRACの
「最近減ってきている着うた*の利益を削られてたまるか」というどす黒くワガママな思惑や
裁判官の無知を利用しようという汚い策略が見え隠れして気持ち悪い。
流石は日本を代表するヤクザですね。

*「着うた」は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の登録商標です。

追記:
裁判を起こしたのはイメージシティー社側だそうです。
JASRACに「著作権侵害だ」と指摘されたので、「自分たちは正等だ」と裁判を起こしたわけですね。
せっかく問題提起をしたのですから、変な判例を作らないように屈せず
勝訴するまで続けてほしいものです。
#大規模な宣伝とも取れるけど
#JASRACや日本の著作権法の体質自体あまり良い状態ではないので
#そういう感情抜きにして十分論議していただきたいです。